森で生まれた舟は、海へと降りる。

森で生まれた舟は、海へと降りる。

2015年11月  和歌山県東牟婁郡串本町潮岬 森のちから[ 森の記憶
長 15m 幅 2m 高 5m   木 葉 木の蔓

森で生まれた舟は、海へと降りる。

森で生まれた舟は、海へと降りる。

森で生まれた舟は、海へと降りる。

海に浮かぶ木の舟は、生まれ育った森の記憶を持ち続けているに違いありません。
森から海へのいのちの流れ。

ヒトのカラダにも、太古からの記憶が刻まれているのでしょう。
大きな流れの中の、今、ここに在る、ひと粒のいのち。

濃い熊野の森を抜け出るこの地、和歌山・串本に、潮騒を聴きながら舟を作りました。
この小径をあと数十メートル下ると突然視界が開け、断崖の下には太平洋が拡がります。

いとおしい小さないのちを、この舟にのせて、大海へと解き放ちたい。
未来へといのちを育み続ける大海原へ。
めぐりめぐる、いのちの流れの中へ。